2003年度小学六年生●5月号●連載第5回


 どこかのどうくつ。たき火をかこみ、不穏(ふおん)な話をするあやしげな集団。「なあリーダー、早くあばれさせてくれよお」「アタシが今から、カイナを焼きはらってあげてもいいよぉ」
 「あわてるな、ホムラ、カガリ」とリーダーとよばれた男が2人をおさえたところに、カイナシティからホカゲという男が帰ってきた。建造中の潜水艇(せんすいてい)「かいえん1号」の完成まぢかの報告を聞いて、リーダーは動いた。「焼きつくしちまえ!」
 


 そのカイナシティ。デジタルカメラをかまえるルビーの前で、ミズゴロウのZUZU(ズズ)がブルブルとふるえだしたかと思うと、ヌマクローへ進化した!
 進化のしゅん間をおさえたルビーは大喜びで写真を撮りまくる。
 先に進化したグラエナのNANA(ナナ)、エネコロロのCOCO(ココ)にならび、ZUZUもうれしそうだ。

 と、そこへあらわれた、きみょうなオヤジ(?)
 ソフトぼうにサングラス、ヒゲにスーツと、かなり変わっている。オヤジはルビーのボールをひったくると中身を開け「お〜、すばらしい」と一人ではしゃぎ、そしてとまどうルビーに「キミをポケモンだいすきクラブ名誉(めいよ)会員に認定(にんてい)します!」と勝手に宣言してしまった。




 ルビーがオヤジにつれていかれたのは「ポケモンだいすきクラブ」。あの「ポケモンスタンプ」もここで発行しているらしい。きみょうなオヤジは、実はこのポケモンをかわいがるクラブの会長だった。
 その会長の「こんなカワイイポケモンを戦わせるなんてもってのほか!」という言葉に、ルビーは「同感です!!」
 父親のセンリ、そしてサファイアといったバトルマニアに囲まれてかたみのせまい思いをしていたルビーは、ここで百年の知己(ちき)に出会った思いだった。

会長は、ルビーをつれて町にくりだした。マーケットではポケモングッズが山のように売っていてルビーは大こうふん! そしてホウエン地方ではじめての「ポケモンコンテスト」会場を見たとき、ルビーは感極まってしまった。
 「会長…」「…少年よ」2人の気持ちは今やひとつ。「いきましょう! ボクのチームをこのホウエン地方にひろうするんだ!」勇んで会場にとびこむ2人。



 会場内はコンテストの真っ最中で、熱気ムンムン。が、2人のテンションは氷点下。勇んで入ったもののパスがないためルビーはコンテストに参加できないというのだ。ルビーの他の地方でのパスを見せて会長はねばるが、ホウエン地方のパスでなければダメの一点張りで受けつけてもらえない。
 せっかくの会長のネゴも、ルビーにはありがためいわくになってきた。「トラブルになると父さんに見つかっちゃうんだよなあ」


 とにかくさわぎになってはマズイと、ルビーは会長を受付からひきはなした。「会長、ポロックを作りましょう」
 ルビーはカバンからポロックの材料となる「きのみ」を取りだし、「きのみブレンダー」の前にならべた。多い人数でまわすほうがポロックがなめらかになる、というので、会長はそこを歩いていた2人連れをむりやりポロック作りに引っぱってきた。
 用事のとちゅうで引っぱられてめいわくそうな2人を、双眼鏡(そうがんきょう)で見張る人物。どうくつにいたカガリだ。「造船所にもどってこないと思ったら、あんなとこにいやがる」「そばにいるやつらもまとめてひっつかまえちまえ」と強引なホカゲにホムラが「オーケー」と返事をする。

 と、なにも知らずのんきにポロック作りをしている4人のところに、とつじょ高速回転する物体が! 「なんだこれ!?」おどろくルビー。
 

 物体は回転を止め正体をあらわした。ポケモンだ! ポケモンはニヤリと邪悪(じゃあく)なわらいをうかべ、鼻からバフッとけむりをふき出した! モウモウとしたけむりをすった4人はグッタリとその場に横たわる。ホカゲたちは4人の気絶を確認すると、ポケモンのせなかに乗せた。「よし、つれていけ!」


火やほのおを異常に愛する、この犯罪集団は一体なにもの?
まきぞえを食ったルビーと会長は無事に帰れるのだろうか!?
5月2日発売の『小学六年生』6月号が待ちきれない!
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